第334回藝大フィルハーモニア定期

藝大フィルハーモニアを聴いてきた

コード書くときはCD聴きながらモニタを直視ってのがいつものスタイルなんだけど,たまには気分変えようということで,
藝大フィルハーモニアを聴きに藝大奏楽堂に向かう.


今回のプログラムは以下のとおり.

名前だけだと学生オケのように見えますが,プロオケなんですよ.

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲

独奏のライナー・ホーネック氏が素晴らしすぎる.
演奏中はホール内の時間と空間が切り離されたような感覚に何度も陥った.


音色やテクニックもさることながら,曲を手中におさめて,オーケストラをコントロールする様は聴衆を引きつけてやまない.オーケストラもあくまで主役はソリストという役割を理解して,重厚な音をときおり響かせながらも決して出しゃばったりせず,管と弦の両セクションもよくブレンドされていて違和感なかった.
最後は拍手喝采でブラボーも出ていたけど当然でしょう.


ちなみに今回の演奏はホーネック氏が指揮台に立ち,客席を向きながら独奏をし,タイミングをとる時にはオーケストラ側を向いて指揮をするという変わった編成だった.
プログラム見たらViolin Solo & Conductorって本当に書いてあるし.
すたすたと舞台から指揮台に上がり,そのまま演奏し始めた時にはマジでびっくりしたよ.

マーラー 交響曲 第4番 ト長調

こちらは正直言って,開始直後はパート間の受渡しが合わない感じがして交通整理で手一杯のよう.
大丈夫かな…と思っていたら,1楽章半ばからは本領を発揮して存分にうたってくれた.
ダイナミックレンジもかなり大きい.
もう少し曲の流れを煮詰める時間があればもっといい演奏になるんじゃないかなあ.
オーケストラとしての力はかなりあると思うので,また聴きにいこう.


あ,あと,ここぞ!って時に木管群が揃ってベルアップするのが何かかわいらしかった.