PAE非対応だと仮想環境構築はしんどい

VIA Nehemiahという昔懐かしいCPUのPCに仮想環境作ろうとしたら,思いのほか苦労したという話.

メモリが足りない

最近,Hadoopがずいぶん流行っている.
自分も触ってみようということで,昔のThinkpadで動かしてみたのだが,いかんせんメモりが256MBしかない.
サンプルとして付いているπ計算ですら速攻でスワップし始める.
話にならないので,別のマシンで動かすことにした.

Be Silentを使う

そこで引っぱりだしたのが,こちらも昔買った「Be Silent」というファンレスPC.
VIA NehemiahというCPUを積んでいて,スペックは化石すぎて笑っちゃうけど,SSDを使うと無音で動作してくれる.
こっちは512MB積んでるので何とかなるだろう,と判断しlennyをインストールしだした.
ここまでは順調だった.

Xenを入れようとしてコケる

OSセットアップは無事終わり,仮想環境を作ろうとしてXenをインストール.
おもむろに再起動.


しかし,いつまで経っても起動してこない...
何だよ,と思って調べてみると,etch以降のXen対応カーネルはPAE版ばかりになっているようだ.
NehemiahはPAEになど対応していない.
困った.

Linux-VServerで何とかしのぐ

まあ,XenがダメならOpenVZがあるさ,とインストール.
しかし,これもPAE対応してないとダメ.
いったいどうなってるんだ.
と,諦めかけていたが,Linux-VServerを試してみるとうまくいった.よかったよかった.


で終わればよかったけど,VServer上でHDFSを動かすとなぜか全然反応が返ってこない...
GWはここで心が折れた.

ちなみにPAEってなによ

PAEというのは,32bitのx86 CPUでも4GB以上のメモリを扱えるようにアドレス空間を拡張する仕組みで,
Pentium Proくらいから対応しだした.
当時はPCで4GBも積むことはありえなかったので,PAEなんて対応しなくても全く問題なかった.
が,最近は8GB積むのもありになってきた.


そういう流れもあって,最近ではPAE版カーネルのみの提供になりつつあるみたい.
あと,そもそもXen4.0はRequirementsが32bit PAE-capable CPUsになってしまったとさー.