ウィーン・フィル・ハーモニー ウィーク イン ジャパン2011

自分的には,2年ぶりのウィーンフィル演奏会.
去年はチケット取りそこねて行けなかったけど,今年はブルックナーのロマンティックをやるということで行くしかない,
と超気合いを入れてチケットゲット.
普段はあまり縁のない,横浜のみなとみらいホールまで足を運んできました.

リスト: ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S124

これまで聴いたことがなかったのだけど,もの悲しさの裏に愛が秘められているような曲.
ピアノは正確無比なランラン.
ミスがまったく無く,ホールでの生演奏なはずがあたかもCDを聴いているかのよう.
その素晴らしい演奏にオーケストラも呼応する.


ただ,オケ自体はあんまり曲に慣れていないせいか,少々安全運転のところも見られた.
無理してチグハグにはさせない,というところか.
相対的にランランのすごさが浮き彫りになる.
特にデクレシェンド後に消え入る音の使い方が絶妙で,曲のイメージにぴったり.

ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 WAB104

はっきり言って,全体的にフレーズのつなぎがうまく行ってない.
ちょっと期待しすぎたか〜.


トゥッティで鳴らすとサウンドは本当に素晴らしい.
元々,曲そのものに対して奏者が経験を積んでいるのか,とても自然にスムーズに音が出てくる感じがする.
にも関わらず,1つの曲として流れを見ると,ぎこちなさが残ったなあ.
ブルックナーの世界にどっぷり,というところまでいかなかった.難しいね.


それから,とても気になったのがホール自体の響き.
隣の人も言っていたのだが,どうも音がカタいらしい.
個人的には,想像以上に金管の音が突き抜けてきたのが気になった.

ヨハン・シュトラウスII: 美しき青きドナウ

アンコールは誰もが知ってるあの曲.
まさにニューイヤーコンサートをそのまま生で聴いてる感じ.
シュトラウスを演奏すると,信じられないくらいうまいなあ.
今日一日で一番上手だったかも.


ちなみに,ウィーンフィルの演奏会は団員の入退場時にも,拍手がずっと途切れなかった.
ここまでファンに愛される楽団っていいよね.