「愛,アムール」を観ました

普段,映画はあまり見ないのですが,なぜか突然見たくなってしまい有楽町まで行ってきました.
もうロードショーも終わりに近いらしく,上映していたのはミニシアターだけだったのですが,
座席も大きく映画に集中できました.
最近は映画観るならシネコンだろ,みたいな時代になってきていますがこういうところもいいですね.

「愛,アムール」って

穏やかに過ごしていた老夫婦の妻が病で半身マヒになってしまい,それを夫が一人で支えることに.
しかし,妻の病状は悪化する一方.そのうち,互いに限界が...というお話です.
自宅(アパルトマン?)で過ごしているシーンが殆どで,二人の関係が丁寧に描かれます.
どのシーンも日常生活の1コマですが,緊張感があります.

観終わって

感想ですが...言葉でどうこう説明するのが難しいですね.
自分の語彙が足りないところもありますが,感動した,とはちょっと違う気持ちです.


「もし立場が逆だったらどう思う?どうする?」がうまく機能しないとき,どうしたらいいか分からなくて困惑するでしょう.
この映画はその解の1つなのかもしれませんが,こうするしかなかったのか.
こういう結末を迎えるとは思わなかったので,これが一番良い形だったのかも分からずにいます.
もしかしたら,これからも分からないままかもしれません.


それから,個人的には夫が妻をぶってしまうシーンが忘れられません.
息を飲みました.
将来,介護したりされたりするときに,絶対自分にはないか?と問われると否定できないのです.


舞台となる住居は,とても感じのいい家で,程よい調度品や服に囲まれています.
ただ,そこで起こっていることを考えると,そのギャップが余計に辛く感じられるのでした.
ぐだぐだ書いたけど,よい映画です.